《看護師》緩和ケア病棟経験者が教える 看護師の役割や特徴!向いている人ってどんな人?

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まずは私の経歴について・・・・

看護師歴10年
 総合病院(急性期)    5年
 緩和ケア病棟      3年
 訪問看護師ステーション 2年

緩和ケア病棟に勤務した経歴は3年ですが、急性期ではできなかった体験をしやりがいを強く感じました。
期間は長いとは決して言えませんが、実際の現場を見て経験したから話せることがたくさんあります。

これから緩和ケア病棟で働きたいと迷っている方や看護師で何をしたら良いかわからなくなった方の参考に少しでもなればいいなと思っていいます!

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目次

緩和ケア病棟で働くためには?

まず、緩和ケアについて知ろう

緩和ケアとは・・・
がんや心不全などの治療が難しくなってきたり、症状が強くなってきた方が対象と思われていますが
実際には、がんと診断された時点から介入できることが望ましいとされています。

患者本人や家族を対象に、身体的・精神的苦痛を早い段階からフォローすることで
苦痛を緩和し治療や療養の質を高めることが目的です。

私自身は緩和ケア病棟に勤務していたので、
診断された直後の方というよりは、疼痛コントロールや終末期看護がメインの話になると思います。

最近では緩和ケア外来なども一般的になってきており、
私が働いていた時より、早い段階からフォローできる体制になってきています。

緩和ケア病棟で働くためには必要な経験年数は?

私は看護師になった時から緩和ケアの看護に興味があったわけではありません。
急性期勤務時代はどちらかといえば、終末期看護は苦手でした。

何をどうしていいかわからない。独特の雰囲気に応えられない
このような感情を、看護師を経験すると感じたことがあると思います。

その感情を、そのまま終わらせたくないと感じたのは3年目の頃でした。

一般的な看護技術はある程度一人でできるようになってきて、看護に自信はありませんが
一通りの業務はこなせるようになる頃です。
それから2年悩んで、急性期病院を退職し緩和ケア病棟のある地方病院に就職しました。

緩和ケアで働くためには必要なことは

1)基本的な技術ができる
2)患者さんに合わせた看護ケアが提供できる
3)相手のことを考えたコミュニケーションができる

この3つができるようになってきたと感じたら
緩和ケア病棟への勤務や転職を考えても良いと思います。

実際の緩和ケア病棟は、
看護師歴2年目から緩和ケア病棟で働いている先輩や3年目で入職してきた後輩もいます。
30年以上のベテラン看護師も同時期に入職したり、いろいろな年代の方が働いていて
それぞれの看護感が混ざり合っています。

緩和ケア病棟って忙しいの?給料は?

緩和ケア病棟は
ズバリ言って忙しいです。
薬や点滴など予定のスケジュールがある中で、患者さんのケアに回ります。
疼痛は突然出てきたり、病状の変化も常に隣り合わせです。

患者さんや家族と話し合いに時間を作ったり、精神的なフォローも必要不可欠です。
1時間以上話をしたり、急性期病院で働いている時にはできなかった
相手の思いを聞いて、一緒に解決策を考えることを日々行なっていきます。
忙しいことは、患者さん・家族もわかっていますが、それを顔に出さずに、悟られないように話をします。

忙しそうだから話をしないでおこうと思われないように振舞った分
その後のタイムスケジュールの見直しは大変です。涙

そこにやりがいを感じられるかどうかが鍵だと思います。

だからと言って・・・
給料が多いわけではありません

普通に病棟で働いて、夜勤をするのと同じです。
特別に手当などがある病院もあるかもしれませんが、
多いとすれば、少し残業代が多くなるかもしれません。(汗)

緩和ケア病棟における看護師の役割

緩和ケア病棟は積極的な治療はしていない方がほとんどですが
看護技術が必要ないわけではありません。

定期的に採血もしますし、必要時は輸血や点滴も投与します。
一般的な看護や医療処置の実施ができることは前提として書いていきます。

1)患者さん・家族のニーズを把握する
2)ニーズに合わせた看護を提供する
3)患者さん・家族の理解者になれるように努める
4)個別の疼痛コントロールについて理解し、実施・評価する
5)他職種が連携できるよう、情報提供や架け橋をする

他にも多くの役割がありますが
緩和ケア領域は治療はもちろんですが、看護師や他職種が連携し
患者さん・家族が過ごしやすい環境を整え、安心して療養できるよう近づけることが目標です。

日々向き合って、取り組んでいくことで相手との信頼関係が生まれます。
患者さんにとっては、最期を過ごす場所です。
家族にとっては、患者さんと最期を過ごす場所大切な場所になります。

看護師が出過ぎてもいけないし、関わりすぎないのも
不安や苦痛を与えるかもしれません。
それが意識して行動することで「看護師の役割」が見えてくると思います。

緩和ケア病棟で働いている看護師の特徴

急性期で長く働けている人は、責任感が強く、協調性がある
その中でも、整形領域の方は移乗が上手とか、循環器領域の方は少し女性意識高めなど
私なりの勝手なイメージで、該当しない人もいますが、なんとなくのイメージはあると思います。

緩和ケア病棟で働いたからわかった、看護師の特徴を考えてみました。

緩和ケア病棟の看護師は、ここで看護がしたいと意思を持った人たちが多いです。
移動などで不本意に配属になった方などは該当しないかもしれませんが、
それでも続けていける人はこの要素があると思います。

1)思いやりがある
2)やや癖のある人が多い(良い意味です)
3)構って欲しいタイプの人多い(独り言多い)
4)マイペース、歩くスピードもゆっくり
5)相手のことを考えられる、優しさがある
6)業務より看護を優先できる人

基本優しさの塊みたいな人たちです。
その中に、それぞれの看護感があって時に、熱い話し合いをしたり
振り返りをしたりします。

相手に合わせていくことが重要な領域なので
必然的に看護師同士も、意見のぶつけ合いではなく、相手の思いを理解しようとする姿勢はあります。
『忙しい中でもコミュニケーションを忘れない』これが大切です。

緩和ケア病棟に向いている人

急性期領域に比べると看護師の色が大きく反映されると感じているので
立派ではなくても、「看護感」はしっかりと持っていた方がいいと思います。
その看護感を相手に押し付けるのではなく、人それぞれにアレンジしていく力が必要になります。

タイムスケジュールもその時間に必ず行わなくてはいけない事はありますが
記録や自分のことなどは後回しになりがちです。
必然的に時間外が多くなってしまいますが、それでも自分たちの看護の結果が目に見えて反映される、
その結果をよくも悪くも、冷静に判断できることで、明日も頑張ろうと活力になります。

緩和ケア病棟に向いている人は

1)相手に合わせた看護が提供できる人
2)場の空気を察知できる人
3)コミュニケーション能力を向上させたいと思っている人
4)感情移入をしすぎない人

まとめ

緩和ケア病棟で働くことにより

◯自立心が身に付く
◯コミュニケーション能力が鍛えられる
◯看護師同士も、患者さん・家族に対しても話をして、相手を理解したいと思える
◯ここでの経験は、これからの看護師人生の強みになる

これは私が実際に働いて得たことです。

緩和ケア病棟を経験できたことで、次の仕事(訪問看護)につなげることもできたし
人を理解する力を身につけることで、以前より世あたり上手になったかなと思えています。

私の看護学生の時に先生に言われたこととして

少しでも興味があることがやった方がいい
特に上司に勧められたことは、興味があれば進んで行いなさい

10年以上経った今でも、このことは忘れず過ごしています。

やってみた先に、何かが生まれるかもしれないし、違ったと思うかもしれません。
それも経験してこそ言えることだと思うので、何事も経験あるのみです!

私も、それを考えて日々頑張っていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
看護師についてもその他のことについてもマイペースに更新していきます。
また、よろしくお願いします。

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